2013EUツアー3日目はツーリング開始です、天候は晴れ。写真はホテルの窓からの景色です、ちょっと風景悪いですが。
今日はミュンヘンのディーラーでバイクを借りてオーストリアまで200kmほどツーリングを予定しております。
今回はBMWのディーラーに併設されているレンタルバイク屋を使わない予定でしたが、
何台か予約が取り消せなかった為に2人のお客様をBMW Motorrad Zentrum Munchenまで同行します。
ちなみにレンタルバイクはBMWはBMW本社はもとより、ディーラーとも資本関係がない
バイクトラベルサービスという独立した会社です、ディーラーの一角を間借りする形で営業されているそうで。
今回の相棒は空冷のR1200GSラリーです。空冷独特のネットリ感は水冷が出た今でさえも人気があります。
最近水冷ばかり乗っていたので改めて空冷の鼓動感や乗り味に感動しました。
さて出発しようとナビを設定していたところ、財布が無くなる事件が発生!!
中に入っていたものを全て確認してから、カードその他の連絡を行う手はずをしましたが、
「う、待てよ。2年前のツアーで教訓が・・・」
という事を思い出しまして、無くした本人が犯人だと断定して部屋を捜索したところアッサリ発見。
室内のベッド、枕の下から発掘されました(笑
この事件からの連鎖か、その後のツアーにも落し物が・・・
気を取り直して出発。
当たり前の話で恐縮ですが、一部の島国を除き殆どの国が右側通行です。
よく、右側通行って難しくないですか?と質問を受けますが、バイクに限って言えば全く違和感は無いです。
むしろ右側の方がグローバルスタンダードなわけで、とくに感覚的な乗り物であるオートバイで走るには
右側通行が走りやすいと個人的には思います。
これは信号機です、日本のように高らかに掲げてはありません。むしろ注意深く見ることによって注意するという
逆の発想で立てられて居ます。また、交差点における停止線ですが日本では存在があいまいになっていますが
ここドイツではシッカリした意味があります。「その線を越えて停止すると信号が見えません」。
つまり停止線以内で停車する必要があるという事で、とても合理的であります。
巨大なディーラー、バルコム広島3個分はありそうです。
3F以上はBMW社のオフィスだそうです。
10時ごろですが沢山のお客様が既にいらっしゃいます。
そして裏の駐車場には沢山の預かり車両がありました。
ディーラー内部、広いスペースを有効に活用しています。バイクの展示は適当な感じに見えるのは気のせい?(笑
1Fが新車、2Fが用品とサービス受付、地下が中古車の展示でございます。
2Fは広大なエクイップメント売り場、カテゴリーごとにおいてあります。ほぼ全てのサイズが手に入るそうです。
システム6の叩き売り、システム6エボが発売されておりますのでその影響かと。
邦貨で4万ちょっとでした。安いです。
ちゃっと手続きを済ましてレンタルバイクを受取ります。イケメンの彼が丁寧に説明してくれます。
言語は簡単な英語でオーケーなので個人手配の場合でも簡単だと思います。
必要な物は国際免許証とパスポート及びVISAかマスターのクレジットカードでオーケー。
今年より保証金(デポジット)が2倍以上に値上がりしておりました。
近くに止まっていたポリツェイR1200RT。日本は白黒ですがドイツは緑色がポリスカラー、イタリア、オーストリアだと色はブルーっぽい字体です。
日本でも需要がありそうな小型パニアとステーおよび特殊鋼で作られた堅牢なガード類。
ロックも掛かるしこれ便利じゃないですかね?
ミュンヘンのディーラーでバイクをレンタルした後に、別のレンタル屋に行き合流いたします。
合流完了。
手前からレッドのTシャツはマンフレットとオレンジのトーマス。
彼らが2日間の先導をおこなってくれます。トーマスはお巡りさんですが今日は非番です。
ミュンヘン市内を抜けてアウトバーンからガルミッシュ方面へ。
ミュンヘン市内は込んでおりますが、アウトバーンを少し走るとガラガラです。
アウトバーンを170km/h(メーター読み)で疾走するハーレー。ロードキングかな。
2車線の場合、左が100~130km/h。追い越し車線が170km/hで流れて居ます。
3車線になると一番左は200km/hオーバーです、楽しいです♪
アウトバーンのPAで休憩に見えますが、2名の方がアウトバーン上で停車してはぐれてしまったとのことです。
マンフレット、福G、前田で状況を確認しにアウトバーンを引き返し戻りました。
結局ミュンヘンまで戻り1時間ちょっとのロス発生ですが、お客様は無事でした何よりです。
しばらくアウトバーンを走った後、ガルミッシュ方面に下車。
フュッセン方面を目指して走行いたします、リンダーホフ近くの湖を通る快走路。
ドイツ南部です、酪農が盛んでいたる所に牧場があります。
当然ではございますが肉や牛乳チーズ、ハムはとても安く手に入ります。
しかしながら淡水魚を除き海魚はございませんので、魚の方が高いという逆転現象が起こっています。
昼ごはんの場所に到着したのですが・・・
問題発生です、今朝の遅れとアウトバーンの一件で2時間以上遅れておりランチが終わっていました、、、。
ここは飲み物だけで我慢して頂きます。すぐに軽食が取れる場所で止まって欲しいとトーマスに依頼。
これは炭酸水です、ヨーロッパでは一般的な飲み物。量は500mlありますのでおなかパンパンになります。
コーラもこの量が入っています、日本の感覚からいくと3倍って感じです。
裏の牧場にはアルパカさんがいらっしゃいました、草を必至に食んでいました。
アルパカの毛は高価な取引をされているようで貴重な家畜だと聞きまた。
白樺の木が並ぶ美しい道をツーリング。
ヨーロッパを走っていて思うのですが、まず電柱が無い。汚い看板が無い。両側の草が綺麗に刈り込まれている。
派手さは無いですが自然を大切にする文化。日本も見習いたいものです。
美しい景色の中をツーリングします。お天気も良好ですし湿度が少ないので風がメチャ気持ちいです。
南に進みますとアルプスに近づきます。平野が多いドイツと異なり、少しずつ山の風景も出てまいりました。
湖畔沿いの道は快走路です、日照時間が少ないドイツならでは、天気の良い日は地元の方が日光浴に。
この道をまっすぐ抜けますとフュッセンに入りますが、手前を左に折れましてインスブルッグ方面へ。
アルプスに近づくにつれ山の主張が強くなってまいります。
右の写真はマンフレット、この方お茶目で楽しい人です。身長は185センチくらいあります大きいです。
ガソリンは円安の影響がもろに出て高価です、リッター193円・・・。
海外では一般的にはオクタン価表示が通常で、例えばこの給油所ですとスーパーが95オクタン
スーパープラスが98オクタンです。
日本のレギュラーは89-94オクタンをレギュラーとJISで規格されていますが、
新日本石油に問い合わせたところ、実際給油所にあるのは91オクタン程度だそうです。
同じようにハイオクは98-100オクタンで、日本の規格に合わせるとBMWのバイクはハイオク仕様と
なってしまうようです。
ガソリンを満タンにした後にツーリングを続けます。
左手にCAFEがあったので寄って見ました、ランチは終わっていたのですが
簡単な軽食等なら対応できるとの事、入店します。
左はティラミス、右はアップルパイ。ご心配の通り非常に甘いです(笑
特にこのアップルパイに掛かっているソースはプリンのような甘さ・・・。
しかしながら少し苦めのコーヒーとピッタリ来るのは歴史の長さで、お茶とお茶菓子的な関係なんだなと思いました。
亭主がトラクターを運転して草を集めるのは肝っ玉母さん。
トラクターの後ろから出てくる干草の塊(推定20kg)を軽々と持ち上げていらっしゃいました。
奥様の腕は我々の太ももサイズの豪腕、写真の通り旦那の腕の方が細いです(笑
日本では旦那元気で留守が良いといいますが、この国(この家庭)ではどうやら逆のようですね。
さてツーリング出発です。ここからは峠を何本か越えてホテルに向かいます。
ご覧のとおり快速路です、やっぱり道は曲がっていた方が良い!です。
大好きな道です、気持ちが良いです!!!
山間を抜けて、快走します。途中ポルシェ軍団に抜かれました、毎年一度は抜かれています。
日本でいうペンションのような宿泊施設が沢山あります。それだけ観光客が多い証拠なのかと思いました。
ガストホフという食事が出来て泊まれるタイプの店が多いようです。
これはドイツのZUMO660です、日本語運用して居ますが地図表示はドイツ語および英語となります。
右下に100Km/hの制限速度表示がありますが、海外のマップデーターには制限速度のデーターが
組み込まれておりGPSを補足できる限り正確な制限速度を把握できます。
元々標識が少ない国なので助かる機能です、ちなみに町中は30-50km/hの制限が掛かります。
一番感心したのは、町中でのスピード取り締まりが多く、郊外ではほとんど行っていない事です。
事故が多いのは町中だから町中で取り締まりをよくするそうです。
日本だと郊外の事故が多いという事なのでしょうか?
干草を運ぶトラクターも巨大です、70km/hは速度が出るようです。
とにかくロールも巨大、トラクターも巨大です!
キリスト教の影響が濃い為、どこの村にも真ん中に教会があります。
日本で言うと神社と氏子、お寺さんと檀家の関係にあたるのでしょうか。
教会の写真を撮っていると、ドイツ人に「なんで日本人は教会を写すんだ?」と不思議がられましたが
日本で外国人が神社の写真を一生懸命撮っているようなイメージでしょうかと伝えたら納得されてました。
沢山の村を越えて宿を目指します。町中は50km/h制限です。
宿に到着しました。名前は Pension Stockacherfof という名前です。
到着したらコレ!バイツェン!
お部屋はダブルのシングルユースです、右は部屋からの眺めです。
テラスも広くて快適な宿です。これからここに5泊致します。
スープ、サラダ。ここの宿はコックを雇っていて美味しい料理が自慢だそうです。
左はシュニッツェル豚肉を叩いて薄く延ばした、欧州カツです。レモンを絞っていただくのが正式な食べ方
右は小麦粉を練ったパスタのような食べ物。
左はアヒルのロースト、これ美味しかったでーす、デザートは甘いチョコケーキのクリームフルーツ添え。
深夜まで飲んで騒いで、ライダー同士だと話しも弾みますね。
明日もありますので就寝しましょう。
つづく。