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2009/01/10 広島店,新車案内 コメント(0)



F800GSの試乗車を慣らし運転に行って参りました。
個人的にも興味深い車両ですので、ちょっとレポートします。
時間が少なかったので、3時間ほどの試乗となりました。



おろしたてのF800GS。アクティブラインでグリップヒーターと
ABSが無し。この時期にグリップヒーター無しは辛かったです、、。
まずは発進の感じですが、ローギアなので非常にスムースに
発進が出来ます、800のパラツインの低速トルクは弱めに
設定されていますがこのあたりは大丈夫そうです。
クラッチミートも何も気を使わずに行えます。
しかし、クラッチがF650GSに比べ重たくなっております、
渋滞はちょこっと辛いです。ボクサーより重いです。
走り出すとF650GSの軽快な感覚とは異なり、シッカリ走ってます
という感じです、フロントサスが倒立な為F650GSと比べ
非常にしっかりとした感覚がございます。
このあたりオンロードも若干意識しているのかなぁと感じ
ながら走りました。
気になるエンジンですが、さすがにパワフルでございます。
正直に言ってF650GSとのそれとは明らかに異なります。
これ本当に同じエンジン?
とは言いすぎですが、明らかにキャラと雰囲気が異なります。
2009年モデルからか解かりませんが、ミッションのタッチが
よくなったような気がします、カチカチという感覚が
増えたようです。
お店の前の祇園新道を北上して広島ICより高速に乗りました。
さすがに慣らし中ですので、高速も右車線をゆっくりと走行。
やっぱりこのエンジンはトルク感が良いです、振動も
少なく非常に快適でした。
もちろん直進安定性も良く、すこしハンドルをコジって
意地悪をしても車体はびしっと安定しております。
慣らし中ですので、フル加速はお預けです、、、。
一点気になるのは、乗り心地。
F650GSに比べますと車体、足周りの剛性が強く乗り心地は
多少ハードです。一般道メインの使い方ならF650GSの方が
良いかもです。フロントサスが倒立なのでしなりが少ないです。
高速は戸河内で下車しまして、一般道を走ります。
雪がチラつく中、頑張って走りました。
一般道も子気味良く、フロント21インチを感じさせない走りです。
雪が降って路面が濡れているので適当に流しました。

  
  
  


戸河内にはこのような道が多く、大好きな場所のひとつです。
もちろん林道も沢山あります。



暫く走りますと予定通り、舗装路が林道になりました。
キャッキャッと喜ぶ私。



ここはテレビ塔へ登る道。かなりの高度があります。
撮影場所の直ぐ隣はガードレール無しの崖。



純正ノーマルタイヤではちょっと厳しいコンディションです。
濡れ落ち葉に隠れたドロドロポイントが点在。
新車慣らしですし、気が抜けません。
リアが振り回せるので楽しいは楽しいですが、フロントが隠れた
泥に振られると嫌です。
滑り出しも穏やかです、また足のホールドでバイクの挙動を十分に
感じる事が出来ました。



雪が残っています。
実はサマーグローブで試乗しているので、指が死にました。
クラッチが切れません。
正直申し上げますと、グリップヒーターのお陰(?)で
ウィンターグローブ持ってないんですよ、、、。

  

というわけで休憩しました、ちょうどテレビ塔まで来た。
いやぁ、初めて乗るにしてはイイ感じで乗れました。
バランスいいですよね、BMWって。
誰にでも扱える良いバイクだなって、いつも感心させられます。



写真を撮ろうと思ったら、濡れ落ち葉で滑ってコケました、、、。
バイクに乗ってない時でよかったです。



気になった部分はこのバイクにインナーフェンダーが無かったので
泥がリアサス周りに溜まります。
もっとマディーな場所に行けば相当詰まるかも知れません。
アフターパーツで対策したい部分ですね。

  


雪が沢山振ってきました、積もる前に帰ります。
下りは得意なので急ぎ目で帰ります。
この後すこしガレと雪がヒドくなり、悪戦苦闘です。
途中、粘土質の場所があり苦労しました、、、。
21インチのFホイールとテレスコサスでR1200GSよりも楽に
走れます。やはりオフで荒れるとこの仕様がベストです。
出来ればT63あたりが良いのでしょうか。



なんとか下山。事故無しで良かったです。
実は山の中でちょっと迷ったので、ホッとした所です。



この後に191を気持ちよく走って帰りました。
このバイクリアタイアのサイズが17インチ、フロントが21なんです、
ご存知の通り一般的なオフロード車は18インチ、BMWが何故17インチに
したのかと思っていました。
実際、191を走ってよーく、よーくわかりました。
明らかにバイクのヒラヒラ感が良いです。
比べる物はG650X-チャレンジです。
フォーク角やサスセッティング、そしてホイールベース等
ヒラヒラ感には沢山の要素があるかも知れませんが、
このバイクの場合間違いなくリアタイヤのサイズが効いています。
フロントの倒立も若干硬いですが、踏ん張る感じが良いです。
また、ストロークも多いので接地感、特に伸び側の感覚が
良かったような気がします。
このF800GS、バルコムさんのツーリングレベルであれば、
オンロードで十分に先導できるペースで走行できます。
以前のF650GSダカールに比べると、全く別次元の仕上がりです。
しかもオフも行ける、ロングツーからコンビにまで活躍できそうな
スーパーマルチバイクかも知れません。今回のプチツーリングでは
一般道→高速→林道→国道とさまざまな道を走りました。
一台でなんでもオーケー、かかって来なさい的なイメージを
受けました。
また、ハンドリング、エンジン、フレームとこれは新しい世代の
バイクだと感じさせられます。乗り味というのでしょうか?
サスの動き、バイクの挙動、フレームのしなり具合など各部の
感覚的な部分が非常に良く纏まっており凄く気持ち良いです。
こうなると、R1200GSの購入を考えていた方も非常に迷わしい
バイクとなる訳で、さらにうれしい悩みが増えそうですね。
伝統のボクサーを取るか、オフロードオンロードのバランスの
良いF800GSを取るか、車高は同じくらい、これは悩みますねぇ。
しかし販売店としましては是非とも高額車両を(笑

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